コンフェクショナリー・コオロギ

未来の地球とコオロギ
未来の地球とコオロギ

地球の課題はみんなの力で。コオロギが救世主になります。

これからの地球に起きること

現在の世界人口は何人か知っていますか?
77億人です。そして数年後の2030年には90億人に達し、2050年には100億人を突破すると言われています。
人口が増えること=素晴らしいこと!と思っていませんか?実はそんなに楽観的には喜んでいられないのです。人口が増えることで、食糧が不足すると国連が警鐘を鳴らしています。特に、人間が生きる上で必要な栄養素の1つ、「タンパク質」が足りなくなると言っているのです。タンパク質が足りないと、栄養失調になったり、血液や筋肉が作られなかったり。タンパク質は人間の身体には欠かせない、とても大事な栄養素です。そんな大事なタンパク質を、私たちは肉類、魚類、そして大豆くらいからしか摂取していません。

普段食べている肉や魚がどのように育てられているか知っていますか?
たとえば1kgのステーキを食べようと思ったら、その牛には25kgのエサが必要になります。これだけ多くのエサ(穀物)を作るには、広大な土地や水が必要です。実は地球の陸地の1/4がお肉の生産のために使われていて、もうすでに穀物を作れる農地が無くなってきているのです。魚類も同じく不足の危機に直面しています。増え続ける人口に合わせて、大量に魚を捕獲してきたからです。そんなスケールの大きなことを言われても、自分には何もできないと思いますよね。
そこで、明日から手軽に始める「地球に優しい取り組み」として「コオロギ」の商品を開発してきました。

コオロギが救えること

―タンパク源不足解消
タンパク質が不足すると言っても、私たちは一体どれくらいのタンパク質が必要なのでしょうか。
年齢を問わず、1日男性約60g、女性は約50gのタンパク質摂取が推奨されています。この量を摂取しようと思うと、牛肉なら約300g、鮭なら約4切れを毎日食べる必要があります。私たちのカラダの25%はタンパク質でできているのに、実は手軽に摂取できないのです。
でも、コオロギなら解決できます。
コオロギに含まれるタンパク質の量は、なんと牛肉の約3倍!将来予想される、タンパク源不足の解消ができるかもしれないと、コオロギに期待をよせています。

100gあたりのタンパク質

―環境負荷を減らす
私たちがタンパク質を摂取するために必要不可欠な肉、魚そして大豆。それらが私たちの手元に届くまでに、大量の飲み水が使われていることを知っていますか?
たとえばハンバーガー1つ食べると、シャワー3か月分のお水を使うと言われています。

エサとなる飼料の生産、動物の加工に至るまで、水はあらゆるところで大量に使用されています。地球の70%を占める海が身近にあるため、水なんていくらでも使えばいいと思うかもしれません。
しかし、地球上に存在する水のうち、私たちが口にできるのはわずか2%しかないのです。現在は77億人の人々で、2%の水を共有しています。蛇口をひねれば出てくる水ですが、無限に存在しているわけではないのです。
世界ではすでに水不足の危機に陥っています。世界のあらゆる場所で干ばつ被害が発生し、移住を余儀なくされている人たちがいます。限りある資源を今のまま使い続ければ、未来はどのような姿になってしまうのでしょう。

環境負荷が少ないという点でもコオロギが、優れているのです。
コオロギは牛肉の約1/12のエサしか必要としません!少量のエサで成長するコオロギは、飼育のための水も少量ですみます。
タンパク源を今から少しずつでもコオロギに置き換えていくことで、私たちが見る未来の姿は変わっているかもしれません。

環境負荷を減らす図

コオロギの持つパワー

―栄養抜群
コオロギはタンパク質以外の栄養素も多く含まれていて、栄養価の高いスーパーフードとして注目されています。
実は、ダイエットや肌改善の可能性もあると言われているのです。コオロギにどんな栄養素が含まれているのか気になりませんか?

ビタミンB群
糖質をエネルギーに変えるビタミンB1、脂質をエネルギーに変えるビタミンB2、免疫力を高めてくれるビタミンB12などのビタミンB群が豊富です。

ミネラル
鉄分や亜鉛を含んだミネラルが豊富。鉄分と亜鉛は美肌ミネラルとも言われています。

食物繊維
コオロギは、キチン質という食物繊維が豊富です。キチン質には腸内環境を整える効果があり、一般的な食物繊維に比べて腸内の善玉菌を、5倍も増やすことができたという研究結果があります。

不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸とは脂質を構成する成分で、血圧やコレステロールを下げる効果があります「カラダに良い脂」と言われる不飽和脂肪酸。体内で生成できないため、食事で摂取することが必要な栄養素です。
これら、ヒトの健康には欠かせない栄養素がコオロギには多く含まれています。

コオロギの持つパワー

飼育が容易
「野生のコオロギを捕まえてるのですか?」と聞かれることがあります。
私たちが提供しているコオロギは、品質管理のされたファームで養殖されています。コオロギの養殖は肉、魚、豆とは違い、広大な土地や水を必要としません
1kgのコオロギを養殖するために必要なのは、エサ2kg、水8リットルです。またコオロギは雑食のため、これまで廃棄されていた食品をエサにすることができるのです。

―成長が早い
豚や牛が出荷されるまでにどれくらいの時間がかかるか知っていますか?
豚は生後6カ月、牛は20カ月以上の時を経て出荷されていきます。飼育している間、もちろん水などの資源が大量に使われています。
一方でコオロギは約40日ほどで成虫へと成長します。つまり成長が早い分出荷回数も多く、将来心配されている食料不足に効率よく対処できるのです。

成長が早い図

経済効果が大きい
コオロギは人々の経済的側面にも貢献しています。
生産コストが低いコオロギ事業は取り組みやすい。そのため発展途上国で新たな起業家を生み出しているのです。
また、既存の農家にもコオロギは経済的貢献をもたらしています。
発展途上国にある農家の多くは生産性が低く、不安定な収入で暮らしています。子ども達は学校に通えず、貧困のサイクルから抜け出すことが難しい状況。
容易な養殖=安定的な出荷、出荷回数の増加=農家の収入増加を意味するのです。結果的には農村部の子ども達の就学率向上にも繋がると考えています。
「誰一人取り残さない世界の実現」を掲げたSDGs。コオロギは貧困問題の解決にも力を発揮します。